9月。朝起きると風が吹いていて

起きた瞬間の唸るような暑さは少し揺らいだ気がする。

白ちゃんを保護して…いや、保護というか捕まえて。

去勢して家の中に閉じ込めはじめたのがちょうど1年前。

白ちゃんは、たびたび外にでたがって、爪がもげるほどでたがって。

わたしは間違えていると思った。

少しでも安全で、ご飯に困らない環境で、生きることが幸せなんじゃないかって思ったけど

白ちゃんに関しては、間違えていると思った。

白ちゃんは、外で生きたいと思っている。

白ちゃんの家族も外にいて(生きているかわからないけど)白ちゃんの幸せは、たぶん外にある。

脱走されてもきちんと戻ってくるようになって、家の中で眠ることがやっと当たり前になって

今は外に出ないことが当たり前になったと思ったけど、やっぱり外には出たいらしい。

風が気持ちよくて網戸にすると、ずっとへばりついている。

もしかしたら、酷暑が終わったら脱走するかもな、なんて思う。

近隣でうまく里親さんが見つかればいいと思ったけれど、なかなかご縁がつながらない。

そもそも、白ちゃんは里親さんのおうちに行くことを求めているのかな、なんて迷ってしまう日もある。

譲渡する側が、こんなんじゃダメなんだろうね。

この人だったら、と胸をはって思える人に託したい。

そんな人を白と一緒に探している。

どんな2年目が待ち受けてるのかはわからないけれど、もう少し。

もう少しさがし続けてみようと思う。