猫と暮らす洋裁店magical は、現在準備中です。
2023/07/22 11:00
パトラさんが我が家にきて、10年です。
今年、10年を迎えました。
野良で生きた時間よりも、家の中で生きる時間を少しでも長くしたい。
そう思っていたけれど、それはもう叶えたかもしれない。
遡ること2013年の7月11日、パトラさんを捕獲器に入れて、13日にはるばる我が家までやってきました。
(パトラさんの出会いの話はこちらのnoteを見てね。)
パトラさんが、10年もうちにいてくれること、とても嬉しく思っています。
外でどれくらい生活したかはわからなくて。
獣医さんによって推定年齢はまちまちだったけど、8年くらいじゃないかと言われました。
少なくとも、異動が多かった職場での目撃情報は5年。わたしが実際に知っている期間は約3年。
だから、保護時点で5〜8年じゃないかと。
パトラさんを保護した頃は、わたしも保護経験があまりなくてわからなかったけど、この10年で少しだけ増えた経験値から考えると、もっといっていたかも。なんて思ったりもする。
それくらい、保護時は歯の状態が悪かった。(歯槽膿漏でひどい口臭に、牙はグラグラしていた)
赤ちゃんだった世田児としか過ごしていなかったわたしたち家族は、すごくお年の子をお迎えしたんだなぁなんて思ったけれど。
今、本当に思う。
8歳は若かった。
※保護して1ヶ月の頃のパトラさん
2年前、多飲多尿が気になって受けた検査の結果、慢性腎臓病だと診断されました。
猫ちゃんは避けて通れない道なのかな。
少しずつ、少しずつ、老化が進んでいるのを今、肌で感じている。
※数日前のパトラさんがこちら。
毛並みがパサパサになってきて、1日中ほとんど2階のすみっこで寝ている。
ご飯もほとんど食べない。食べにも来ない。
だから、何度も何度もパトラさんの場所までご飯を運んで、少しでも多く食べて欲しくてあの手この手。
食欲増進剤も取り入れ始めた。
パトラさんは、保護時から嗜好性がとても難しい子なので、本当に苦労している。
ちゅーるも含め、柔らかいものはほとんど口につけないし、カリカリもすぐ飽きてしまうので、何種類も用意して日替わりにしたりいろいろブレンドしてみてはいるけれど本当に食べてくれない。
赤ちゃんの頃から、とにかくいろんな食べ物を食べさせておいた方がいいって、本当に思う。
年をとった時に、食べられるものの選択肢がより多い方がいい。
血液検査の結果的には、ここまで食べないってなるほどでもないんだけどな〜なんて先生に言われてたりもするけれど、実際体重もぐんぐん減っているから食べてなくて。
食べたくない、と思うとどんなに人間が頑張っても食べてくれない。頑固で本当に難しい。
それに、他の猫ちゃん、とくに世田児とちゃなちゃんがいると、ほとんど食べない。
なぜかというと、自分の分を譲ってしまうのである。
世田児とちゃなのことが本当にかわいいみたいでね。
世田児なんて、ジャイアンみたいな性格で。猫が嫌いな世田児は、猫に対してなかなかに当たりが強くて。
パトラさんから見て、どこがかわいいの?って思うけど、どんなにいじめられても、ぺろりと自分から舐めるのは世田児とちゃなだけ。(あ、ちゃなは他の猫ちゃんをいじめたりしない、性格もいい)
不思議なんだ、本当に。
たぶん世田児はパトラさんの本当に息子なのかな、と思ってる。
ちゃなちゃんに関しては、赤ちゃんで我が家にきて、お腹をすかせてニャーニャー鳴いていたちゃなのことを本気で心配したところから始まってしまった。
パトラさんは母性が強すぎる。もはや体重なんて、パトラさんの倍以上あるのに。
譲らなくても心配いらないからって言っても、譲ってしまう。
パトラさんは本当に優しい子。
夜行性だけは保護した時から変わらないから、夜中に起きて母と代わりばんこでご飯を度々パトラさんに運ぶ生活がこの数年は続いていて、年中寝不足だけど、それでパトラさんの体重がほんの少しでも増えるなら、と頑張っています。
保護して一時期4.3キロほどあった体重も、今じゃ3.2キロ。
とても小さくなった。
横になって眠っていると、本当に小さくて見つけられない時もあるくらい。
パトラさんはすごくおしゃべりな子で、起きている時間はほとんどしゃべっていて。
ご飯あげても違う、じゃあささみのふりかけ?それとも鰹節?それも違う。
大好きなブラシしても違う、ベッドを整えても、ベランダを開けても、違う。
あとはなんだ?どうしたらいい?って、わかる努力をしているけれど、実際言いたいことをわかってあげられてないこともたくさんあるんだろうなって思う。
それでも、パトラさんができるだけ穏やかにご機嫌に過ごすことがわたしの目標。
腎臓病のお薬は、ラプロスを処方していただいてるけれど、ほとんど飲めていない。
とっ捕まえて口に入れても絶対吐き出すし、お薬を入れるおやつもダメだし、まぐれでたまーに食べてくれるくらい。
この数日、粉々にしてカリカリとササミのふりかけを混ぜると少し口にしてくれることに気がついた。
いつまで口にしてくれるかはわからないけど、できるだけ続いてほしい。
時を止められないのが辛い。
元気にたくさんご飯を食べて、もちもちふわふわのパトラさんがちょっぴり恋しい。
でも、今の小さくていっぱい眠るパトラさんも、最高に愛している。
基本的に、人からは逃げるような生活をしていて、とても繊細な子で手がかかる子だけど、ブラシして〜って言いに来る時は本当にかわいくて。
うとうとしている時に頬を撫でるとゴロゴロ喉を鳴らしてくれて。
おとなで保護しておとなでお迎えすることの最高の体験を、今日もわたしはしているのです。
腎臓病の薬ができるまで、がんばって、がんばって。
一緒に長生きしようね。
パッちゃんのこと大好きだよ、愛してるよって、毎日声にだして伝える。
11年目も、パトラさんを最高に愛してる。