猫と暮らす洋裁店magical は、現在準備中です。
2023/07/13 11:45
まず、教習所選び。
教習所で痛い目見た友人をいっぱいみてきた。
地元の1番近い教習所の口コミは本当にひどくて、理不尽に怒られた、罵られた、嫌味を言われた、みたいなことのオンパレード。
怖い……
それで調べに調べたら、ちょっと遠いけど口コミが比較的よかった教習所がありまして。
すごい偶然なんだけど、指導教官を見たら同級生がいた。
この同級生とは中学を卒業後会ってなかったけど、すごく性格のいい子だったんですよ。
こーゆう子が働いているならいいところかも。
ここにしようかな…
というわけで、自宅から車で片道30分ほどの場所を選んだ。
(遠方で少なかったけど一応送迎もしてくれて、本当にありがたかった)
猫の医療費で散々な懐事情と私の根っからのビビリ症でなかなか教習所の申し込みができずにいたけれど
去年。秋。ついに。教習所に申し込んだ。
(そんな時に白猫ちゃんを保護してしまって口座の中身は文字通りすっからかん…いや、マイナスになった)
教習所の窓口で受付をしてくれたお姉さんに言った。
「わたし、注意が欠陥しているし、車の運転には全く向いてないんです。」
「だって。小学生の時、ゴーカートで衝突事故おこしたことあるし!!!!!!!」
教習所1日目は緊張のあまり全く眠れず、徹夜で行った。
教習所はほとんどが大学生のような風貌の子ばかりで、37歳のわたし、なかなかの場違いだった。
まぁ気にせんけどな。
ちょいちょい教習所で指導官の先生が言う。
「みんなまだハタチそこそこだと思うけど…」と、何かと前置きする。
その度に心の中で「37歳もおるで」と突っ込む。
初めて車のハンドルを握った時には手足が震えた。
でも、指導員の先生方は優しい方が多くて、すごい丁寧に教えてくれたしめっちゃ褒め上手だったからわたし調子に乗った。
そのおかげですっごいスムーズに教習が進んで、一度も落とさなかったし失敗もなかったな。
それから、教習が進むにつれ同級生の姿も見かけるようになり、ついに再会も果たしたんだけど
あの子の同級生なんでしょ?ってことで、指導員の方々もすごくいろんな話をしてくれて優しくしてくれた。
本当にありがたかった。
だから、良さそうな人に白猫ちゃんの家族探してるんですけどどうですか?って声かけまくった。
(何しに行ってんのわたし)
でも、ひとりね、いたんですよ。考えてくれた人。
1度目の教習で聞いたら、うーんだったけど、2度目当たった時、すごい考えて家族で相談して引き取る方向で話してくれたみたいで。
え!!!嬉しい!って思ったけど、実はその2度目の教習の時、白猫ちゃんが脱走してしまったタイミングだったんです…
泣いた。絶好の機会を白猫ちゃんは逃した。
(その方にはこれからも猫と暮らしたかったら声かけてくださいって種をまいておいた)
あれよあれよといううちに、わたしは仮免試験。
仮免の学科試験なんて、もう37歳。記憶力だって衰えてるし、めちゃくちゃ勉強してもダメかもしれん…
そう思って、教習本をめちゃくちゃ読んだ。
仮免試験は、午前中に実技があり、受かった人のみ午後のペーパー試験にすすめるのだ。
試験日、緊張しすぎて吐きそうだった。
実技、緊張しすぎて柔らかくブレーキが踏めず、急ブレーキになった。落ちた気しかしなかった。
受かったけど。
無事に実技を受けた後、昼食の休憩中だった一緒に試験を受ける若いお兄さんを見たら漫画を読んでて
え…すげーーーー!若いってすげーーーーーー!!!って思った。やっぱり脳が柔らかいんやな。もうバッチリなんやな。
わたし、必死で練習問題解いてんのになー。そう思った。
試験後は、教習所の所長さんが受かった人の番号を張り出してくれるのだ。
わたし4番。
ちゃんと番号あった。受かってた。
(あ、ちなみに受験者数4人だった。笑)
あの若いお兄さんは落ちてた。ちょっと笑ってしまった。
いや、マンガ読んでる場合じゃないで、ほんま。
(のちにすぐお兄さんも受かって、路上ではグループ教習でたびたび一緒になって仲良くやった)
受かった後、合格者だけが一室に集められた。
所長さんが「おめでとうございます。本当は言っちゃいけないんだけど…点数言っていい?」って言うから
「いいですよ」って言ったら、わたし100点だった。めちゃくちゃ笑った。
所長さんもめちゃくちゃ喜んでた。
99点はそこそこいるけど、100点はあまりいないらしい。
どうしよう…才能あるかもしれない。
めっちゃくちゃスムーズに路上教習にでたものの、道路怖すぎてずっと叫んだ。
担当の指導官の先生に「にぎやかでしたね」って言われた。
本当はめちゃくちゃうるさかったと思うけど、たぶん優しさでにぎやかってワードに変換してくれた。
優しい世界。
卒業の実技試験。めっちゃ緊張した。緊張してたんだけども。
試験の時って、一緒に受ける人の試験に同乗するんですよ。
たぶん不正防止のため?
自分の試験の前に、一緒に受けていた女性の試験に同乗したんだけど、その子がなかなかにボロボロで。
もう赤信号になる寸前に右折始めちゃって、はやく行っちゃおう!ってところ、オロオロキョロキョロ中途半端なところで止まって右左確認してて、おいおい!って思ったところに、教官から「はやく進んでください!!」って怒鳴られてて(だって本当に危なかったから)
わたし、後ろで見ててヒヤヒヤで…
この子…落ちちゃったかも。って思ったんだ。
でもなんかそれで緊張もほぐれて、自分の試験の時にはいつも通りできました。
結局、全部スムーズに、ストレートに教習所を卒業してしまった。
(ちなみにその女性も受かってた。驚いた)
自分のポテンシャルに驚愕した。絶対何ヶ月もかかると思っていたのに。
残すは本免試験。
本免の会場までどうやって行こうかなって思ってたら、同級生の指導員の子がまさかの乗せて連れて行ってくれた。
ありがたい。いや、本当にいい子なんよ。
職場でも本当に愛されてるなって感じたけど、本当に優しくていい子。
中学生以来の再会話に花が咲いた。
(勉強しろよな)
はい、ここで問題です。
どんな時でも必ず、シートベルトをしめなければならない。
これは○か×か。
いや、○って思いません?
答えは×なんですよ。
後退の時や病気、妊娠中なんかは免除されるらしいっす。
ひっかけ問題ばかりの本面試験。なんか落ちたかも…。
そう思ったけど、なぜか1回で合格した。
(嬉しくて写真撮ったけど、もう自分が何番だったか忘れた笑)
そんなこんなで、初心者マークを付けて運転できるようになりました。
猫ちゃんたちの病院も、わたしが運転して連れて行けるようになった。
なんなら、土日にいただいたご注文を、今までは本局まで自転車で片道40分かけて行ってたのが車で15分に。
画期的すぎる。
これで、生地や物資の買い付けも車で行ける。一反とか買えちゃう。すごい。
わたし、手芸店が縦に生地を陳列してるのがすっっっっっごく嫌で。
これって縫製業界では禁忌だと思うけど、手芸店ではよく見かけるのよね。
地の目がとても歪むんですよ。
縫製工場がやってる生地屋さんが離れたところにあるんだけど、そこまでなかなか行けなかったのが免許をとって行けるようになった。
嬉しい。
それでも、いつも脳裏には祖父母の姿。
安全運転をしていたって、突っ込まれることもあるし、できるだけ慎重に。
猫ちゃんがいなければ、絶対にとらなかった免許。
わたしの世界は、猫ちゃんのおかげでどんどん広がるよ。
そう思いながら、今日も車を運転して郵便局に行ってきます。
ご注文ありがとうございます!!!