猫と暮らす洋裁店magical は、現在準備中です。
2023/06/19 17:30
みにゃさん、こんにちは。
本日は2回目のメルマガを配信しましたが、開封していただけましたでしょうか?
初めてメルマガを配信した時は、かなりドッキドキだったのです。
ご迷惑じゃないかしら…とか、配信解除されちゃうかな…とか
ネガティヴに考えちゃっていたんですけどね。
みにゃさん!ちゃんと!!解除せずに受け取ってくれとる!!!!
(すごいよね、何通送信して何通開封、何通リンククリック、何通解除、とかデータがでるんだぜ。びっくり。テクノロジーすごい。)
わたしの予想をはるかに超えて、みにゃさん解除していなかったので、めっちゃくちゃ嬉しかったです!!!!
時々、こうやって配信を続けていこうと思っているので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、メルマガでもお知らせした通り、本日、新作の販売がスタートしました。
猫ちゃんと少女のシルエットをエンブレムのように刺繍しました。
え、かわいくないですか?わたしの渾身の一品。
わたしはキナリを愛用しようと思っています。
母にもプレゼントして(正しくはお試しのサンプルの仕様が若干違うので母にあげた)親子でおそろいで楽しもうと思っています。
あ、母は60代、娘30代の親子です。
いくつになっても、母とコーディネートを楽しみたいものです。
こちらのシルエット刺繍にかけた年月、2年。
いや、かけすぎたわ。
猫ちゃんと出会って、人生かわったんですよね、わたし。
そういうことを考えていた時に、あれがはじまりか…なんて猫ちゃんとの出会いを思い出したり。
そんな時が、誰しもあるんですよね。
人生の分岐点みたいな猫ちゃんとの出会い。
あの出会いを作品にしたいなって思ったのがはじまりなんですけどね。
出会った時は、猫ちゃん!!!っていう気持ちの他に
実は戸惑いとか不安とか、複雑な心模様があったのだと思います。
そういうことに思いを巡らしながら、デザインを考えました。
少女と猫ちゃんのシルエット描いたらかわいいかな…って思って刺繍データを作り始めたけど
これがまた、納得いくかたちになかなかならなくて。
データ上では、口元もきれいにできてるのに、実際に刺繍してみたら全然違うやないか!
ってことが何十回も起こりまして。
小さいデータであればあるほど、実際に刺繍してみると変わってくるんだと学びましたよ。はい。
特に少女の、このフェイスラインとまつげ、口元ね。
めちゃくちゃ鼻の下のびたり、顎がでたり…
まつげどこいった?なんてこともあったり。
なんでこんなんなるん?!もういややわ…って半泣きになりながら苦労した…
でも苦労のかいあって、めっちゃかわいいシルエットができたと思います。
そう!いつも言っているけどかわいいはめんどうくさい、大変なことの向こう側にあるのです!!
わたしが使っている帆布は基本的に11号です。帆布の中では薄手で柔らかいのです。
帆布って船の帆として使われていたというくらい丈夫なんですよね。
そして、毎回きちんと裏地を付けています。
やっぱりやるからにはね、裏地を付けたくなっちゃうのよね。
わたしには見返しの呪いがかかっています。
(何を言ってるの?と思った方は、こちらをお読みください。)
見返しって、実は手間なんです。
本来、表も裏も同じ寸法であれば、重ね断ち(表地も裏地も一緒に重ねて裁断)ができ、裁断にかける時間が短縮されます。
そうすればお値段に含まれる工賃も変わります。
でも、見返しをつけるとなると、表地の裁断、見返し、その下に付く裏地。
すべて同じ寸法であれば一回で済むはずの裁断が、3回に増えます。
その度に、生地を変更して整えてを繰り返すので、かかる時間が若干変わります。
できるだけ、お手に取りやすいようなお値段にしたい気持ちが大前提にありますが、
作り手としては、できるだけ長く、愛着を持ってお使いいただきたい、という気持ちもあるのです。
裏側に見返しがあるのとないのでは、見栄えも違います。
以前勤めていた場所で、縫製を担当していたのですがね。
普通、縫製をする前の下準備として、生地を放反したり延反するという工程があると思うのですが
わたしの勤めていた小さな工房では蒸気処理もなく、いきなり生地を裁断して製品を作っていました。
小さな工房ではあるあるなんですかね?
そこで地直しは必要か論争をメンバーで繰り広げていた時に、社長は汚れてきたりしたらお洗濯したり、染み抜きをするのかな?って
話になったのですが、聞いて言われたセリフがこちら。
「捨てる」
え…ってなったんですよ。
そんなに簡単に捨てる…の…?
こんなにみんなで一生懸命に作ったのに。
ものづくりをしている会社の社長なのに…捨てる…?
なんかその言葉がとてもセンセーショナルに聞こえたんですよね。
シンプルに悲しかったです。
わたしは一度購入したものはそうそう捨てない。
使いたおしてもほつれや汚れを修正しては使い、それでもダメになったらリメイクしてマットになったりクッションになったり。
最後の最後まで使い尽くすのです。
わたしが購入していただいたものの使い道など、強要することはもちろんできません。
いろんな価値観の方がいて当然だと思っているし、その方なりでいいと思っています。
でも、長く使いたいなって思っていただくための、ものづくりの努力はわたしがするものだと思っています。
バッグの見返しから話が発展しすぎました。
とにかく、ご自身が良いな!って思ったものを使ってご機嫌に過ごしていただきたい。
ただそれだけなんですけどね。
キナリは刺繍とゴールドの金具が映えてとてもかわいいです。
それと対照的なのがダークグレーです。
ダークグレーはシックにブラックカラーの金具に黒い刺繍です。
こちらのカラーはとても使いやすいカラーで、どんなお色でも馴染みやすい不思議な色なんですよね。
帆布のバッグはオールシーズンお使いいただけるかと思います。
また、かわいいポイントなんですけどね。
ここです。白猫ちゃん…じゃなくて、猫ちゃんの刺繍を紐の先端にほどこしました。
紐の先でゆらゆらふらふら、ひとり彷徨う猫ちゃんは、やがてニンゲンに出会うのです。
猫ちゃんと少女の物語がはじまる。
そういうイメージでデザインしました。
猫ちゃんと少女の物語はの主人公はあなたとあなたの猫ちゃん。
そして、この物語のつづきを知っているのは、あなただけなのです。
ぜひ、お手にとってくださいにゃ♡