猫と暮らす洋裁店magical は、現在準備中です。
2023/06/09 11:45
みにゃさん、こんにちは。
最近、お庭の紫陽花が開花し始めました。
この季節、紫陽花をおうちに飾る方も多いかと思いますが
猫ちゃんには毒です。
猫ちゃんが触れたり口にすることのないよう、お気をつけくださいませ。
さて、本日は猫ちゃん用のカラー(首輪)のご紹介です。
もちもち猫ちゃんのブログの中で、少しご紹介させていただきました猫ちゃん用の首輪。
実は、当店ではいろんなものがあるので、猫ちゃんに首輪をお使いの方にはぜひご覧いただきたいです。
当店の首輪を使っていない方でも、「うちの子の今使っている首輪」を見直すきっかけになってくださればと思います。
◯うちの子の首輪、誰が、どんなふうに作ってる?
うちの子の首輪、どこで買いましたか?
その首輪はどんなふうに作られていますか?
接着剤が使われていたり、接着芯がついていたり、鈴がついていたりしませんか?
◯猫と暮らす洋裁店の猫ちゃんカラーについて
当店の猫ちゃんカラーは「うちの猫ちゃんたちに使いたいもの」をコンセプトに作っています。
私は猫ちゃんの首輪を使うことが今までにあまりありませんでした。
でも、うちの保護猫さんたちは野良の生活が長い子が多く、外に出るということに迷いがありません。
先日、家族が窓を開けた時にひょいっと外に出てしまった子がいまして。
どうにかこうにか家族総出でお庭を駆け回って家の中に入ってもらったのですが
やはり首輪…必要かも…って思いました。
◯猫ちゃんカラーができるまで
猫ちゃんの首輪を作ると考えた時に、まずは猫ちゃんの目線に立つことを意識しました。
猫ちゃんって日本語をしゃべれないし、基本的に我慢強い子が多いと思います。
だから私……猫ちゃんの首輪、付けて生活してみました。
いや〜〜〜邪魔。ハッキリ言って、首輪付けて生活するの、邪魔。
リボンは大きければ大きいほど、邪魔。
さらに私、超敏感肌なので、綿じゃないとかゆい。ムズムズする。
(人間だから汗もかくし。)
鈴もつけてみました。
最初はいいんですよ。涼やかな気がしたし。
でもそれが何時間も付けてるとめっっっっっちゃうざい。めちゃくちゃにうざいんですよ。
もう聞きたくない。鈴の音なんてしばらく聞きたくない。
これ、人間の私でもこうなのに、耳の良い猫ちゃんはどんな気持ちで鈴を付けてるんだろう?
忍足をする習性がある猫ちゃんなのに、歩く度に音がするのってどうなんだろう。
ていうことを踏まえ、
猫ちゃんの触れる内側にはできるだけ凹凸がないこと
綿(コットン)でできていること
柔らかく軽い着け心地であること
鈴はつけないこと
これは譲れないと思いました。
種類は2種類。
シュシュタイプとセーフティバックルを使用した2タイプあります。
◯セーフティバックルを使用した首輪について
○セーフティバックルを使用した猫ちゃん用のカラーの特徴
・猫ちゃん目線で作っています。
文字通り、猫ちゃんの首輪を付けて体験してみました。猫ちゃんにとってできるだけ快適であることを考えています。
・約4.5kgの負荷ではずれるセーフティバックルを使用しています。
・バックルはduraflex社breakawayを使用しています。breakawayは首に沿ってカーブしています。
猫ちゃんは思わぬ行動をすることがあり、高い所から落下したりカーテンにぶら下がったり、そういう時に首輪が引っかかって首吊りになってしまわないように、一定の力が加わると外れるもの、しかも普段使っていて壊れにくいものを採用しました。
・接着剤や接着芯は一切使わずに、できるだけ軽く、負担をかけない付け心地の良さにこだわってお作りしています。
うちの猫ちゃんたちは多頭暮らしで、仲良くお互いを毛繕いすることが多いのですが、首輪を付けていると当然舐めて口に入りますよね。
でも、接着剤って口にしていいものじゃないと思うんです。
少なくとも、私はうちの猫ちゃんが接着剤を舐めたら何か悪いものが蓄積してしまうのでは…?とか
腎臓が弱い動物なので口にするもの、匂いがするものにはとても敏感になっています。
そういうことから、接着剤は使用していません。(縫製技術があれば使用する必要もないと思うんですけどね…)
また、接着芯は見た目が美しくなったり補強することができる素材ですが
毎日首に付けることを考えると、軽さだったり柔らかい着け心地の方が優先されるべきだと思い
接着芯は使用していません。
・金属アレルギーの可能性に配慮し、バックルやコキカンはすべてプラスチック製のものを採用しています。
猫ちゃんにもアレルギーがあります。
ただ、すべての猫ちゃんがアレルギーの検査をしているわけではないと思います。(うちもしていません)
そういうことを踏まえ、プラスチック製のものを採用しています。
・すべて綿(コットン)100%の生地を使用しています。厚みは最大でシーチングほどの平織の生地を使用しています。
いうまでもなく、自然素材の綿100%のものを、そしてなるべく軽く柔らかいものを採用しています。
1番厚みのあるものでシーチングほどの厚みなのですが
シーチングはシーツに用いるような、という名前の由来の通り粗い糸で平織りされた生地です。
シーチングよりも厚みのある綿麻生地やツイル生地でも作ってみましたが、ゴワゴワして硬く、着け心地が悪かったです。
・リボンは猫ちゃんの負担を考え、できるだけ小さめに作っています。
・リボンの中にはドミット芯を添えていますので柔らかくてふかふかしています。
どうしてもかわいいものを付けたい。その人間側の気持ちもとてもよくわかるんです。
でも、やっぱりリボンはなくても構わないものなのです。そういうことを踏まえ、人間側と猫ちゃん側を歩み寄り
なるべく小さめのものを作っています。
また、接着芯を使って硬くしてしまうのではなく、ドミット芯と呼ばれるシート状になった綿(わた)を
リボンの中に入れてふかふか、柔らか仕上げにしました。
ただ、リボンに関しては、現在も迷いがあります。
猫ちゃんにとって必要なのか。いや、必要ないよなと。
もともとリボンがついた首輪を作ったきっかけは「里親会に参加する猫ちゃんのため」でした。
里親会に参加する猫ちゃんは初めての環境でたくさんの知らない人に晒されて緊張や硬直してしまう子もたくさんいますよね。
でも、ずっとのおうちを見つける最大のチャンスでもあるんです。
だから、少しでもかわいい!と思っていただくお手伝いができれば…と思い、作り始めました。
だから、必要なのは里親会に参加する数時間だけだと思っています。
ずっとのおうちで過ごす猫ちゃんには、リボンのないものを推奨しています。
・猫ちゃんが触れる内側にはなるべく凹凸がこないように、表で縫い合わせている部分があります
どうしても、縫製の仕様の中で縫い合わせは内側に隠しがちですが
バックルを縫い付ける際の縫い代は表側で合わせるようにしています。
また、紐が2重になっているところにまとめて押さえるベルトを付けると、それも凹凸になるので、そういうものも省きました。
実際に猫ちゃんに装着してもらったところ、ベルトがついていなくても使用に関しては変わりませんでした。
・オプションでネームシールをご用意しました。
万が一の災害時や脱走の時に身元を第三者に教えるために必要なのが連絡先ですよね。
その連絡先を記入しておくために、ネームシールをご用意しました。+10円でお選びいただけます。
お名前プレートをプラ板とレジンで作っている方がいらっしゃいますが、レジンって口にしてはダメです。
その点、ネームシールは首輪にアイロンで貼り付けるものなので、猫ちゃんにも負担が少なく、安心です。
1×3.5cmあれば電話番号とお名前を書けるのですが、書き損じてしまうこともあると思うので(私はよくある笑)
3×3.5cmのサイズのものをお送りします。
※ネームシールは手芸店や100円ショップなどでも購入可能です。
そして大事な注意事項ですが
・4.5kg以下の体重の子の場合、効果が得にくい場合があります。
・4.5kg以下の体重の子の場合、効果が得にくい場合があります。
よくよくご確認いただいてのご注文をお願いいたします。
4.5kgの負荷で外れるバックルを使用しているので、それ以下の体重の子では万が一の時に重さが足りず効果が得られない場合があります。
猫ちゃんの身元を明確にしてくれる首輪ですが、どんな子にも悲しい事故は起こってほしくありません。
・猫ちゃんの首輪ハゲについて
これは猫ちゃんの首輪をキツめに付けること、そして猫ちゃんが同じ首輪を長時間付けっぱなしで起こることだと思います。
この世に長時間付けっぱなしで全く禿げない首輪なんて、ほとんどないと思います。
人間も毎日同じ分け目だとそこが薄くなったり、毎日ヘアーバンドを付けると擦れてそこの毛が薄くなってしまったりしますよね。
猫ちゃんもそれと同じです。
なので、就寝中や長時間目を離してしまう場合などはこまめに首輪を外してあげてください。
そして、何本も首輪を用意しておいて、日々付け替えることを推奨しています。
ちなみに、ハゲに悩んでいる方はシュシュタイプの方が着け心地が柔らかいのでおすすめです。
◯シュシュタイプについて
さて、お次はシュシュタイプの猫ちゃん用カラーです。
もちろん、こちらも「うちの猫ちゃんに使いたいもの」という気持ちで作っています。
◯シュシュタイプの首輪の特徴
・もちろん、接着剤や接着芯は一切使わずに、できるだけ軽く
負担をかけないつけ心地のよさにこだわり、生地の厚みもシーチングが最大です。
・約3mmのベビー用ゴムを使用しています。
3mmのゴムはとにかく細く、ベビー用のゴムなので柔らかく、締め付けの力が弱いのです。
猫ちゃんの首になるべく負担が少ないように、ベビー用のゴムを採用しました。
お届け時には仮結びをして発送しています。
なので、それぞれの猫ちゃんピッタリのサイズを、ご家族の方が調整できるのもメリットです。
・フリルと刺繍チャームが猫ちゃんの動きに合わせてくるくる動くことで、カラーが固定されず、おハゲの予防が期待できます。
その際、締め付けすぎるとその効果がなくなってしまいますので、サイズ調節に十分ご配慮くださいませ。
シュシュタイプはゆったりめでも平気で落ち着いた猫ちゃんに向いています。
毎日の猫ちゃんとのコミュニケーションの中で、その都度カラーの状態を確認してくださいね。
※ご注文に関してのお願い
小さい猫ちゃんには3.5mm幅のフリルカラーだと、首元のグルーミングができずにストレスになる場合があるようです。
小さい猫ちゃんには2.5mm幅のカラーを選んでくださいね。
◯どんな時に首輪って必要?
猫ちゃんが脱走する時って、人が窓やドアを開けた時が多いと思いませんか?
我が家で脱走される時は、基本的にシャッターを開けた時が多いです。
それから、災害時の脱走ですよね。
首輪をつけていて、何が1番怖いかって、首輪がどこかに引っかかってしまって首がしまったり
猿轡状態になってしまったり、首輪から起こる事故が1番怖いじゃないですか。
なので、猫ちゃんの首輪は安全に配慮(セーフティーバックルや柔らかいゴムの採用)していますが
100%を保証するものではありません。
就寝中や長時間目を離さなければいけない時にはこまめに外すことをおすすめします。
少しでも、首輪を使う猫ちゃんが毎日快適に過ごせますように。
そんな想いで作っています。